VAIO type-sのファンをグリスアップする


VAIO type-s(VGN-S94PS,MODEL:PCG-6H1N)の冷却ファンの音がうるさくて、使うのが億劫になってました。古いパソコンですがまだまだ使うので、グリスアップして異音を解消したいと思います。
【手順1】

今回は、VAIO type-sの冷却ファンをグリスアップします。仕様は以下のとおり

[商品名] VGN-S94PS
[型式]   PCG-6H1N
[メーカー] SONY
[OS]    WindowsXP Pro→Win7
[CPU]   PentiumM 740 1.733GHz
[メモリ]  512MB
[HD]    80GB

【手順2】

まずは、裏面のバッテリーを外し、カバーのビスを10箇所外します。
ビスは同じサイズです。
パソコン内部もそうですが、ビスの位置に「⇒」が表示されており、とても分かりやすいです。

【手順3】

表面に戻し、キーボードを外します。キーボード上部に「ツメ」があり、引っ掛っているので、マイナスドライバー等で外します。「F4とF5の間」「F7とF8の間」「F12」のところに引っ掛かりがあります。

【手順4】

キーボードの引っ掛かりを外して、裏返します。(左写真)本体のカバーを外すビスを5箇所外します。
キーボードのフラットケーブルがありますので、【手順5】にしたがって、先に外しても構いません。

【手順5】

次にキーボードを外します。本体のマザーボードとフラットケーブルで接続されていますので、左写真のようにプラスチックのロックを上に上げれば、ケーブルが抜けます。

キーボードを外すと、このようになります。
ビスがなくならないように注意してください。

【手順6】

メモリーのカバーを外します。【手順4】でビスを外していますので、今回はカバーのみとなります。

 

【手順7】

コネクターケーブルを外します。細かい部分なので、無理にケーブルを引っ張って、破損させないように注意してください。

【手順8】

本体のカード読み取り部分や、タッチパッドのフラットケーブルを3箇所外します。フラットケーブル部分の緑のプラスチックを引っ張っても外せますが、取れてしまうので、破損しないように外してください。

やっと本体表面のカバーが外れました。左写真のようになります。

【手順9】

次に、2箇所のビスとコネクタを外して、PCカードスロットを外します。

外すと左写真のようになります。

 

【手順10】

DVDドライブが4箇所のビスを外します。フラットケーブルがありますので、【手順5】と同様の要領で外しましょう。

 

外すとこのようになります。だいぶ部品がなくなってきました。
※なぜか、内部に何やら落書き(メモ?)がありました。

DVDドライブの交換はリンクを参照してください。

 

【手順11】

ハードディスクの3箇所のビスとコネクタを外します。
外すとこのようになります。
やっとマザーボードの全容が見えてきました。
ここまでの手順ができれば、DVDドライブやハードディスクの交換はできますね!

DVDドライブの交換はリンクを参照してください。
【手順12】

CPUのヒートシンク(冷却パーツ)を外します。3箇所のビスを外しますが、CPUを抑えているしビス(左写真の下2箇所)はスプリングが入っています。
上部のビスの位置には他にもビスがあるので、詳細は左写真です。
外すとこのようになります。ファンカバーに黒いテープが貼られているので、ゆっくり剥がします。

※一度剥がすと組み立てるときに、貼りつきにくくなるので、そのときは、セロハンテープ等で貼り付けてください。
【手順13】

音声の入出力(マイク・ヘッドホン)の基盤を外します。マザーボードと同じビスで固定されているので外します。
フラットケーブルは外さなくても構いません。少しズラしておけばOKです。黒いケーブルがテープで固定されていますので、外しておきましょう。
【手順14】

いよいよマザーボードを外します。7箇所のビスを外しますが、左下の2箇所はビスの仕様が違いますので注意してください。
【手順15】

右側面のカバーを外します。電源部分にある2箇所のビスを外します。
右側面のカバーを外すと、このようになります。電源部分を仕切っているカバーの向きや取り付け位置を確認しておいてください。
【手順16】

マザーボードを裏返します。やっと冷却ファンにたどりつきました。
【手順17】

冷却ファンのカバー(風向用)はビスではなく、リベットのようなもので固定されています。ここは破損覚悟でこじ開けました。やっと冷却ファンが見えました。

※冷却ファンのカバーを復旧する時はセロハンテープで固定しました。スキルのある方はリベットをキチンと戻せると思いますが・・・
冷却ファンは上に引き抜き抜くと、軸受けが見えました。ここの部分が異音の原因です。
【手順18】

グリスアップには市販のペン型グリスを使いました。ホームセンターで購入できます。
このグリスを冷却ファンの軸受け部分に塗ります。ついでに冷却ファンのホコリも掃除しました。塗り終わったら、逆の手順で復旧します。結果としては、劇的に異音がなくなしました!かなり分解しましたが、大変満足でした。

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